リスクに備えるー事象をありのままにとらえることによって
人間はどうも自分に不都合だったり、面倒くさかったり、損得で考えてしまい、自分の目の前で起きている事象をありのままにとらえようとしないところがあるようです。この度の大震災を経験して自分の生命や財産をどのように守るか深くお考えになったかたはたくさんおられます。
しかしながら、情報の財産、つまり仕事にかかわるさまざなま電子情報をどのように守るかというところにはまだ真剣にとりくもうという気風が薄いように思います。営業で回ると、「自分のところの情報は少ないから外部サーバまで立ててバックアップする必要はない」とおっしゃる経営者の方々にお会いします。お考えは人それぞれですので、それをどうこう言うつもりはありませんが、一つ考えていただきたいと思うのは、「少なくてもそれを失ったときに、どれほどの代償を払うことになるのか」ということであります。失って困る情報は量に関係なく失ってはいけないのであり、失ったときの事象をありのままに捉えていただければいいのにと思います。思いがけない時間と労力、そして信頼の失墜は取り戻せないものですので、そのことに是非注目いただきたいと思っております。
危機はだれでも来てほしくないものです。でも備えがあればそれが来たときになにかしら手は打てるものです。大震災がおきてからまだ2ヶ月ほどです。今リスクに備えるために考えてみませんか。