時流や流行りに流されない判断をするということ
長くお付き合いいただいているお客様の、次期社内システムのバージョンアップを検討しています。この仕事は元請けがいてそこからの受託になるのですが、元請けの担当者と『今度はクラウドだよね』と話していました。今のトレンドはクラウドですし、同業者はクラウドで開発しているからうちもそれでいきたいと思っていました。
ところがお客様の担当者さんは『うちはクラウドはありません。クライアント/サーバシステムで今後ともやります』と回答されて驚きました。現在マイクロソフトはユーザーをクラウドに誘導しているきらいがあり、クライアント/サーバシステムは以前より高くつくのに何故だろうと考えました。
このお客様が一番クラウドに対して危惧していたのは、完全にインターネット環境に依存することのリスクだったようです。インターネットが常時接続されている事が当たり前のようになっていますが、考えてみれば社屋のすぐ脇の電柱に架設されているケーブルが切れたら何にも出来ないことになります。稀にしかないことでしょうですがお客様にとっては重要なリスクだったようです。
この判断については賛否両論があるでしょう。でもここで私が言いたいのは、このお客様は流行や時流に流されずに、自分たちにとって何が重要な要素かということをきちんと判断されたということを評価したいのです。勧められるがままに決めないで情報を自分なりに消化して判断をしていくことが大事なんだということを改めて感じました。
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